世界中のどこを探しても、セント・ジョンズのような街はそうはありません。このカナダ最東端の港町には、1497年以降、数多くの探検家や海賊、兵士、発明家が集まってきました。シグナル・ヒルの頂上から見る不毛の崖地に囲まれた港の風景は、胸を打つような美しさです。貨物船並の大きさの氷山や、ミンククジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラ、セミクジラなども姿を現すかもしれません。東海岸トレールでは、遺跡の発掘現場や海鳥のコロニー、地球上の最南端に住むカリブーの群れなどが見られ、日帰りのエコ観光に最適です。
活気溢れるセント・ジョンズには、英国系、アイルランド系、フランス系、先住民族系の末裔たちが住んでいます。当地ならではの軽快なアイルランド訛りや昔からのことわざに最初は戸惑いを覚えるかもしれませんが、笑いに言葉の壁はありません。郷土料理と言えば、ドウボーイ(団子)、魚の塩漬け、ブルーズ(パンのスープ煮)、タウテン(パンケーキ)などがありますが、ヌーベルキュイジーヌもお忘れなく。ジョージストリートのケルトパブでは、伝統音楽のメロディーに乗って、ニューファンドランド産ラムでほろ酔い気分の人たちと「ラニング・ザ・ゴート(フォークダンス)」の輪に加わりましょう。
港へ向かう急な下り坂には、カラフルな家々が並んでいます。オールド・セント・ジョンズでは、復元されたビクトリア建築や、1855年に完成したバシリカ・バプテスト教会の26枚のステンドグラスを見学できます。真夏の6夜はジョージストリート・フェスティバルで過ごし、10月にはマルディ・グラで街に繰り出しましょう。ニッケル自主映画祭は、閉館したニッケル劇場をしのぶべく、毎年開催されています。季節に関わらず、地元社会に溶け込む旅をお楽しみいただけます。

