ニューファンドランド島の最果ての海岸に立つと、7月のこの穏やかな時期でも沖合には氷山が目えます。風が顔を打ち、海辺の湿原を勢いよく吹き抜けます。ここは何世紀も前にバイキングが航海した場所であり、その物語はユネスコ世界遺産のランス・オ・メドーにある、発掘された芝土の家や古い工芸細工を通して伝えられています。 キディ・ビディ湖で開催されるロイヤル・セント・ジョンズ・レガッタ(地元住民にとって大切なこの開催日は、町の祝日になっています)では、5万人のレガッタファンと一緒に大いに盛り上がりましょう。シグナル・ヒルをカボット・タワーまで上れば、眼の前に大きく開けたセント・ジョンズ港が臨めます。グリエルモ・マルコーニが1901年に初めて太平洋横断無線を受信した場所も確認しておきましょう。ウォーター・ストリートでサーモンのラビオリや兎肉を蒸したラビットパイを味わったあとは、セント・ジョンズの夜の街、ジョージ・ストリートで思いきり楽しんでください。ここは北米一パブが密集しているといわれる場所です。 気さくなことで知られる早口な地元住民の、ウィットの利いた楽しい話題には思わず聞き入ってしまいます。英国系、アイルランド系、フランス系、先住民とさまざまな背景をもつ島の人たちは、話す方言も実に豊富で、島で生まれた独特の言い回しがあまりに多いために、専用の英語辞典があるほど。ジェリーズ・ノーズ(ジェリーの鼻)、リーディング・ティクルズ・ウェスト(第一級のウェストくすぐり)、リトル・ハーツ・イース(ささやかな心のやすらぎ)のような地名は、ほかではちょっとお目にかかれないでしょう。
ニューファンドランド&ラブラドール州
- オーシャンライナーほどもある巨大な氷河の塊がラブラドールに流れ込む、アイスバーグ・アレイは必見。
- 淡水のフィヨルドと2億~5億年前の化石が見られる世界遺産のグロスモーン国立公園の散策はいかが。
- 540キロのイーストコースト・トレイルをハイキングしながら、スパウトと呼ばれる、波が押し上げる天然の間欠泉をお見逃しなく。
- ビッグランド・チャレンジ・ドッグ・チーム・レースでラブラドールハスキー犬に「マッシュ!(それ、走れ!)」と声をかける。
- トーンガット山脈国立公園のシロクマ探索や、ザトウクジラの個体数調査をする自然史学習休暇に参加。
- 大西洋沿岸州のトップアーティストが集まるイーストコースト・ミュージック・アウォードのコンサートもお見逃しなく。
- 北米でザトウクジラや海鳥の数が最も多い町、トウィリンゲートを訪れてみよう。たくさんの氷山が見られるはず。
- グラバーズ・ハーバーは、1878年に打ち上げられた体長6.1メートル、重さ2.2トンのダイオウイカにちなんで、「巨大イカの故郷(Home of the Giant Squid)」と呼ばれている。
- アトランティック・パフィン(ツノメドリ)が見られるウィットレス湾生態保護区では、認定を受けたオペレーターがご案内。
- ランス・オ・メドー国定史跡の珍しい保護植物。写真撮影は可能。摘み取り禁止。
- ボクシングデーから公現祭までの間、扮装した人々(mummer)が家々を回って歌をうたい楽器を奏で、グロッグやクリスマスケーキをねだる。
- 野生生物のことをよく知ろう。ハイウェーでは「ベアジャム」(クマを見るドライバーによる渋滞)に注意。
- バイキングは998年、ヨーロッパ人として初めてこの地へ到達したが、後の1497年にジョン・カボットがイングランドの領地として主張。
こんな楽しみも
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